ICU新人の頃、抜管前に何を見ればいいか分からなかった話|5年目看護師が意識しているポイント

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はじめに

ICU新人の頃、人工呼吸器を装着している患者さんの「抜管」が近づくと、かなり緊張していました。

先輩から、

「この人、そろそろ抜管かな」

と言われても、

「何を見て判断しているんだろう?」

と全然分かりませんでした。

人工呼吸器の設定を見るだけで精一杯だったので、抜管前に患者さんの何を見ればいいのかまで考える余裕がありませんでした。

今回は、ICU5年目になった今、抜管前の患者さんを受け持つ時に意識しているポイントについて書いていきます。

新人の頃は「人工呼吸器の設定」ばかり見ていた

新人の頃は、

  • FiO2
  • PEEP
  • 呼吸回数
  • 一回換気量

など、人工呼吸器の設定ばかり気にしていました。

もちろん設定を見ることも大切です。

でも、それだけでは患者さんが抜管に向かっているのか分かりません。

少しずつ経験していく中で、

「人工呼吸器だけではなく、患者さん自身を見る」

ことが大切だと分かってきました。

まず患者さんの意識状態を見る

抜管前に意識するようになったのが、患者さんの意識状態です。

例えば、

  • 覚醒しているか
  • 呼びかけに反応できるか
  • 指示が入るか
  • 気道を守れそうか

などを確認します。

特に鎮静されている患者さんでは、RASSなどを確認しながら現在の意識状態を把握するようになりました。

これがSATになります。

呼吸状態を見る

次に見るのが呼吸状態です。

  • 呼吸回数
  • 呼吸パターン
  • 努力呼吸の有無
  • SpO2・FiO2
  • 胸郭の動き
  • 現在の呼吸器設定

などを確認します。

人工呼吸器の設定だけでなく、

「患者さん自身がどのくらい呼吸できているのか」

を見るようになりました。

分泌物も重要だと感じた

新人の頃は、抜管前に痰のことまであまり考えていませんでした。

でも経験していく中で、

「抜管した後に自分で痰を出せるのか」

という視点も大切だと感じるようになりました。

  • 痰の量
  • 痰の性状
  • 咳嗽の強さ
  • 自力で喀出できているか
  • 吸引の頻度

などを確認します。

抜管前だからこそ、呼吸状態だけでなく気道分泌物についても意識するようになりました。

これがSBTです。

鎮静の状態も確認する

人工呼吸器を装着している患者さんでは、鎮静薬が使用されていることが多いです。

そのため、

「今の眠気は薬の影響なのか?」

という視点も持つようになりました。

RASSなどを確認しながら、

患者さんがどの程度覚醒しているのか

を把握します。

鎮静については、以前の記事でも書いているので、そちらも合わせて読むと分かりやすいと思います。

抜管前は“その後”まで考えるようになった

新人の頃は、

「抜管できる=呼吸器が外れる」

くらいにしか考えていませんでした。

でも5年目になってからは、

「抜管した後、この患者さんはどうなるだろう?」

と考えるようになりました。

例えば、

  • 酸素投与は必要か
  • 痰を自分で出せるか
  • 呼吸状態は安定しているか
  • 抜管後に観察が必要なポイントは何か

などです。

もちろん最終的な抜管の判断は、患者さんの状態や検査結果などを総合的に判断して医師が行います。

看護師としては、患者さんの状態を継続して観察し、変化を共有することが大切だと感じています。

「抜管できるかな?」と思ったら、まず情報を整理する

新人の頃は、抜管前になると何となく不安になっていました。

でも今は、

「何が不安なのか」

を具体的にするようにしています。

例えば、

「呼吸状態は大丈夫?」

「意識状態は?」

「痰は出せている?」

「鎮静はどうなっている?」

と一つずつ確認します。

漠然と不安になるより、項目ごとに整理すると患者さんの状態が見えやすくなりました。

5年目になって感じること

ICUで働き始めた頃は、

「人工呼吸器を外す=抜管」

というくらいの知識しかありませんでした。

でも経験を重ねると、

抜管は人工呼吸器の設定だけで決まるものではない

ということが少しずつ分かってきました。

患者さんの意識、呼吸、分泌物、鎮静状態などを総合的に見ていく。

そして、その情報をチームで共有する。

それが看護師として大切な役割の一つだと感じています。

まとめ

新人の頃は、抜管前に何を見ればいいのか分かりませんでした。

今は主に、

  • 意識状態
  • 呼吸状態
  • SpO2
  • 呼吸パターン
  • 分泌物や痰
  • 咳嗽
  • 鎮静状態
  • 抜管後に必要になりそうな観察

などを意識しています。

もちろん、これだけで抜管の可否を判断するわけではありません。

患者さんの状態や検査結果、人工呼吸器の状況などを総合的に見ながら、チームで判断していきます。

新人の頃は分からなくて当然です。

自分も最初は何を見ればいいのか全く分かりませんでした。

少しずつ患者さんを見るポイントが増えていくことで、抜管前の観察もできるようになっていきました。

この記事が、抜管前の患者さんを受け持つことに不安を感じているICU看護師さんの参考になれば嬉しいです。

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