夜勤が怖くなくなった理由

夜勤が怖くなくなったと言っても、
最初から平気だったわけではない。
むしろ、夜勤が近づくたびに憂うつになり、
行きたくないと思うことの方が多かった。

夜勤が怖かった頃

夜勤で一番怖かったのは、急変対応だった。
何年目になっても、急に患者の状態が変わる瞬間は緊張する。
特に経験が浅い頃は、
「自分の判断で大丈夫なのか」と不安で仕方なかった。

モニターアラームが鳴るたびに心臓がドキッとして、
仮眠中でもすぐに目が覚めてしまう。
何も起きていなくても、
「次は何か起こるかもしれない」と常に身構えていた。

1年目の頃、心筋梗塞後の患者さんが
突然、心室細動を起こしたことがあった。
その時の自分は何もできず、
先輩を呼ぶことしかできなかった。

先輩はこう声をかけてくれた。

「呼んでくれてありがとう。
急変だと思ってすぐに声をかけてくれたこと、よかったよ」

急変対応で救われた考え方

夜勤が怖くなくなってきたきっかけは、
技術や知識が一気に増えたからではなかった。
一番大きかったのは、考え方を変えたことだった。

まず、「一人で完璧に対応しよう」とするのをやめた。
夜勤はチームで乗り切るものだと、
意識的に考えるようにした。
迷ったらすぐ相談する、
確認することをためらわないようにした。

次に、「最悪の想像」をしすぎないようにした。
もちろん急変は起こるし、急変が起きた時の準備を考えることも大切だ。
でも、起きたら対応すればいい。
今できる準備をしているなら、
必要以上に怖がらなくてもいいと思えるようになった。

2年目からは勤務開始時にチームで話し合い「この人は急変リスクが高いから、起きた時は誰が何をするか」を大まかに決めていた。

チームで協力して急変の準備を行うことで安心感があった。

急変対応を経験する中で、
「全部を一人で背負わなくていい」
という感覚が少しずつ身についてきた。
それだけで、夜勤中の緊張感がかなり和らいだ。

今でも夜勤が楽なわけではない。
急変があれば、もちろん緊張する。
それでも以前のような
「怖くて仕方がない夜勤」ではなくなった。

夜勤が怖いと感じている方へ

もし今、夜勤や急変対応が怖くて仕方ないなら、
その気持ちは自然なものだと思う。
真剣に患者さんと向き合っているからこそ、
怖さを感じるのだと思う。

少しずつでいい。
一人で抱え込まないこと、
チームを頼っていいことを知るだけでも、
夜勤の感じ方は変わってくる。

夜勤が怖いと感じている今の自分も、
決して間違っていない。
そう思えるようになったことが、
自分にとって一番の変化だった。

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