ICUで成長を感じた瞬間

正直に言うと、
成長している実感なんて、
普段はほとんどなかった。

夜勤を終えても、
「今日も何とか終わったな」
それくらいで、
自分が前に進んでいる感じはしなかった。

むしろ、
「まだまだだな」
「周りと比べて足りないな」
そう思うことの方が多かった。

① ふとした夜勤で、成長を感じた瞬間

その日も、
特別な覚悟をしていた夜勤じゃなかった。

三次救急救命センターのICU。
夜勤の受け持ちは4人。

血圧のコントロールが必要な患者さん。
治療の継続管理が必要な患者さん。
さらに夜間の入院対応。

正直、
以前の自分だったら、
「回るかな…」と不安になっていたと思う。

でもその日は、
不思議とパニックにならなかった。

優先順位を整理して、
必要な報告をして、
やるべきことを一つずつ。

特別なことはしていない。
ただ、落ち着いて動いていた。

血圧も安定させられて、
治療も滞りなく進み、
入院対応も終わった。

夜勤を終えた時、
「あれ、全部ちゃんと回せたな」
そんな感覚が残った。

褒められたことより、嬉しかったこと

後から、
その夜勤を見ていた先輩に
「よく回せてたね」
そう声をかけてもらった。

もちろん嬉しかった。
でもそれ以上に、
自分の中で残ったものがあった。

以前なら、
必死で、
余裕がなくて、
終わった後はぐったりしていた夜勤。

それがこの日は、
「ちゃんと管理できた」
そう思えた。

この時初めて、
成長って、
派手な成功じゃなくて、
“当たり前を崩さず終えられた夜勤”なんだと思った。

成長は、後から気づくもの

その瞬間まで、
自分が成長しているなんて思っていなかった。

でも振り返ると、
判断の速さも、
優先順位の付け方も、
少しずつ積み重なっていた。

その日は緊急の処置もあった。

それでも、準備から介助まで滞りなく終えられた。

何かを劇的に変えたわけじゃない。
ただ、毎回の夜勤で考えて、
経験を重ねてきただけだった。

成長は、
「できた瞬間」よりも、
「振り返った時」に気づくものなのかもしれない。

迷っている人へ

もし今、
「自分は成長していない」と感じているなら、
それはあなただけじゃない。

多分、
成長はもうしている。
ただ、まだ自分で気づいていないだけ。

何も起こらず夜勤を終えられた日。
淡々と回せた日。
後から「意外とできてたな」と思えた日。

慢心はいけない、謙虚でなければいけない。

そう思って働いている。

でも、たまには自分を振り返って、

「よくやった」と思ってもいいのかもしれない。

それが、
あなたの積み重ねた力だと思う。

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