はじめに
ICUで働き始めた頃、人工呼吸器の設定が本当に苦手でした。
FiO2?
PEEP?
VC?PC?
先輩たちは普通に話しているのに、自分だけ何を言っているのか分からない。
「とりあえず覚えなきゃ」と思っても、言葉が多すぎて頭に入ってきませんでした。
今回は、ICU看護師5年目になった今だからこそ感じる、
「新人の頃、まずここだけ理解しておけばよかった」
と思う人工呼吸器設定について、できるだけ簡単にまとめます。
新人の頃、一番わからなかったのは“設定の意味”
最初の頃って、設定を見ても数字にしか見えませんよね。
でも実際は、
- 酸素をどれくらい入れるか
- 肺をどれくらい広げるか
- どれくらいの量を換気するか
を決めているんです。もちろんタイミングなどの設定もありますがまずはここから押さえて行きましょう。
最初から全部理解しようとするとかなり難しいので、まずはよく見る設定から覚えるだけで大丈夫です。
まず覚えたのはこの3つ
FiO2(エフアイオーツー)
これは「酸素の濃さ」です。
簡単に言うと、
“どれくらいの濃度の酸素を入れるか”
を表しています。
例えば、
- FiO2 100% → かなり酸素が必要
- FiO2 30% → 比較的落ち着いている
というイメージ。
自分たちが空気で吸っている酸素の濃度は22%程度なのですがそれが濃ゆくなっているイメージです。
最初は、
「FiO2が高い=酸素化が悪いんだな」
くらいでした。
PEEP(ピープ)
新人の頃、一番苦手だったのがこれでした。
PEEPは、
“肺が完全につぶれないように、少し圧を残しておく設定”
です。
イメージとしては、
風船が完全にしぼまないように少し空気を残す感じ。
そうすることで次の空気が入りやすくなります。
PEEPが上がると酸素化が改善することもありますが、循環に影響することもあるので、血圧を見る大切さも後から理解しました。
一回換気量(VT)
これは、
“1回でどれくらい空気を入れるか”
です。
最初は、
「体格によって変わるんだな」
くらいの理解で十分でした。
VCとPCの違いでかなり混乱した
新人の頃、ここで一回止まりました。
VC(従量換気)
→ “量”を決めるモード
PC(従圧換気)
→ “圧”を決めるモード
最初は難しく感じますが、
- VCは「この量を入れたい」
- PCは「この圧までで守りたい」
というイメージで覚えると少し分かりやすかったです。
5年目になって感じる“まずここだけ見ればいい”
今振り返ると、新人の頃は全部理解しようとしすぎていました。
でも実際は、
- SpO2
- 呼吸回数
- FiO2
- PEEP
- 患者さんの呼吸状態
まずここを見られるだけでもかなり違います。
設定を“暗記”するより、
「患者さんが今苦しそうか」「なんでこの設定なのか」
を見ることの方が大切だと感じるようになりました。
最初は分からなくて普通
人工呼吸器って、ICU看護師でも最初は本当に難しいです。
自分も先輩たちの会話についていけず、夜勤前にかなり緊張していました。
でも、毎日少しずつ見ることで、ある日突然つながる瞬間がきます。
最初から完璧に理解できる人はいません。
先輩に質問して理解していくのも一つの手だと思います。
焦らず、まずは“よく見る設定”から少しずつ覚えていけば大丈夫です。
まとめ
人工呼吸器設定で、新人の頃にまず覚えたかったのは、
- FiO2
- PEEP
- 一回換気量
- VCとPCの違い
でした。
ICUでは人工呼吸器を見る機会が本当に多いので、最初は難しく感じても、少しずつ慣れていきます。
この記事が、人工呼吸器が苦手だと感じている人の気持ちを少しでも軽くできたら嬉しいです。

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