夜勤が楽になった理由を振り返ると、
一番大きかったのは、
「夜勤の役割」が分かったことだった。
ICUの夜勤は、
日勤と同じように治療を進める時間じゃない。
むしろ、
大きく変えないこと。
悪くしないこと。
朝に安全につなぐこと。
その役割に集中できるようになってから、
夜勤への不安は少しずつ減っていった。
三次救急ICU・受け持ち4人の夜勤
忘れられない夜勤がある。
三次救急救命センターのICU。
夜勤の受け持ちは4人。
血圧のコントロールが必要な患者さん。
治療を継続しながら経過を見る患者さん。
そこに夜間の入院対応。
正直、
以前の自分だったら、
「回るかな…」と不安になっていたと思う。
でもその夜は、
不思議とパニックにならなかった。
今、何を優先するか。
どこを守るべきか。
朝までに崩してはいけないラインはどこか。
頭の中で、
自然と整理できていた。
血圧は安定させられた。
治療も滞りなく進んだ。
入院対応も落ち着いて終えられた。
夜勤を終えたとき、
「あれ、全部ちゃんと回せたな」
そんな感覚が残った。
褒められたことより、残った感覚
後から先輩に、
「今日、落ち着いて回せてたね」
そう声をかけてもらった。
もちろん嬉しかった。
でもそれ以上に、
自分の中に残ったものがあった。
必死で耐えた夜勤じゃなかった。
終わるのを待つ夜勤でもなかった。
「夜勤として、やるべきことをやれた」
その感覚が、
初めて自信につながった。
夜勤が得意になった理由
夜勤が得意になったというより、
夜勤と無理に戦わなくなった。
全部を完璧にやろうとしない。
一人で抱え込まない。
夜勤の役割に集中する。
それだけで、
夜勤は少しずつ楽になった。
もし今、
夜勤がつらいと感じているなら、
それは向いていないからじゃない。
ただ、
まだ自分なりの夜勤の立ち位置が
見えていないだけかもしれない。
